システムエンジニアに将来性はあるの?経験者としての意見

公開日:  最終更新日:2018/01/24

子供の時に『将来どんな職業で働きたいのか?』と悩んだ記憶があります。

結局、私は世の中にどんな職業があるのかよく調べもせずに高校で学んでたことの延長でIT業界の企業に入社しました。

 

学校に届いていた求人表には「システムエンジニア」と記載されていました。

そしてシステムエンジニアとなり働いて結構経ちました。

 

それなりに働くことで『システムエンジニア』という職業の将来性が分かってきましたので書きます。

私はよく調べずに就職先を決めたことに後悔をしているので、同じ後悔をしないようによければ参考にして下さい!

システムエンジニアの仕事とは?

まずは、そもそもシステムエンジニアってどんな仕事なのか?について書きましょう。

システムエンジニアとは、「システムを設計して開発にも加わることがあり、システム稼働後は保守や改善を行う仕事」です。

単語1つずつ説明します。その方が分かりやすいので!

【システム設計】
どんな人がどういう目的で使うシステムなのか明確にして、必要な機能の洗い出しやデータを保存するためのデータベースを考えたりします。
最終的には設計書を作成することが目的です。
【開発】
どういう処理を行うのかコンピュータが分かるためのコードをプログラム言語で書きます。このことをプログラミングと言いますが、プログラミングは前段で作った仕様書を元に行っていきます。
【保守】
作ったシステムは稼働をして人が使うようになると使い方の質問をされることがあります。また、不備の無いように作ったつもりでも不具合が発生して問い合わせがあったりします。
このような使う人の面倒を見てあげるのが保守です。
【改善】
簡単に言えば、作ったシステムをバージョンアップさせることです。
システムは作ったらそれで終わりというケースは少なくて、使う人の要望や不具合を直すための改修を重ねより良いシステムになっていきます。

ざっくり説明するとこんな感じです。

しかし、これは設計から稼働後の保守まで行う場合であり、実際はこの流れの一部分に関わるということが多いと思われます。

例えば、設計は自分の会社でやるけど開発は他の会社に依頼するとかですね。

 

職業『システムエンジニア』の人は結構多い

取引先に電話を掛けるオフィスのサラリーマン

職業システムエンジニアと名乗る人でも、仕事内容を聞いてみると「え、それってシステムエンジニアなの?」って人も結構多いです。

私だって、求人票には「職業:システムエンジニア」と書いてあったので就職してみたけど、仕事内容は電話でお客様からのお問い合わせを受けることでした。

プログラミングに興味がありシステムエンジニアという道を選んで進んだのに、いざ就職してみると仕事内容は問い合わせ対応だったことは結構残念でしたね。

同級生で同じIT業界の企業に就職した友達がいたのですが、入社して半年くらい経った時に仕事状況を聞ける機会があったので聞いてみると、プログラミングの研修に参加して実際に簡単なアプリを作っているとのことでした。

 

「え・・・、俺はプログラミングなんて学んでないし、毎日電話対応なんですけど・・・。」

 

そんなことを感じ残念な気持ちになったことを今でも覚えていますね。

まあこんな感じで、肩書はシステムエンジニアだけど実際仕事の中身は・・・って人も結構多いです。

 

システムエンジニアに将来性はないと言われる理由

やっぱり自分の職業なので『システムエンジニア』は憧れるような職業であってほしいです。

しかし、思いとは逆にシステムエンジニアという職業は憧れるような仕事ではないと感じることが多いです。

 

実際に私もシステムエンジニアという仕事を人に勧めるか問われたら、絶対に勧めないと思います!

理由は光も当たらない苦労する仕事だからです。

 

システムエンジニアの主な仕事は『人が作ったシステムの面倒をみる』ことと『お客様に言われたシステムを作る』ことです。

他にもありますが、システムエンジニアとして働いている人の多くがどちらかに該当するはずです。

 

このどちらかに該当する人が光も当たらない苦労する仕事をしている人達です。

もちろん、こういう人たちがいるから世の中を便利にするシステムは今日も稼働しているわけですから、大切な存在の人達だということは間違いありません。

 

しかし、これからシステムエンジニアになろうという人は目指すべき場所は少し違います。

この後でも書きますが、人の作ったシステムの管理でもなく、人に言われたシステムを作るでもありません。

自分が作りたいと思ったシステムを作るシステムエンジニアになることです。

システムエンジニアに将来性はあるのか?

考えるスーツ姿の若者
システムエンジニアという仕事に将来性があるかどうかについてですが、将来性はあると思いますが、どんな働き方をするか考える必要はあります。

仕事の将来性を考える時に基準とするのは「需要」と「人材の数」です。

まず需要についてですが、日常生活にネットが当たり前となった現代でIT業界に流れてくる仕事はそれなりにあります。

引き受けられる技術を持っているか?需要に対する人員の確保は足りているか?など課題はあるかもしれませんが、仕事としての需要はあります。

次に人材の数についてですが、まずIT業界は人手不足なのが現実です。

若手が辞めていく姿を見てきましたし、優秀な人が同業界の他企業に移動する姿も見てきました。

そもそも人手不足の業界だからこそ、能力があれば重宝される人材になれます。

この2つからシステムエンジニアという仕事に将来性はあると考えていますが、将来性とは別に働き方についても考えなければなりません。

ネット社会と人手不足からIT業界に将来性はありそうですが、大切なのは「働き方」です!

生産できる力がこれからの時代は絶対必要

何か物を作れたり、何かサービスを提供できたりと、お金につながることを生産できる力ってこれからの時代絶対に必要になります。

ネットが当たり前の日常生活なので、誰でも売り手になれる時代であり、自宅にいながらネットで商品を買える時代です。

これからの将来ネットが無くなることは考えられないので、生産者と消費者が直接結びつく関係がより強くなります。

そうなると卸売業者のような生産者と消費者の間では生き残りにくいですよね。

システムエンジニアとしてプログラミングを学べば自分でアプリを作ってビジネスにすることだって可能です。

これからの時代の生産者になるために、プログラミングを学ぶことに将来性はあるので、システムエンジニアとして学べることは将来に活かすことができます。

これからの時代を生き抜くために生産者になろう!

自分の作りたい物が作れるか?

私はプログラミングに興味があり物作りをしたいという思いでIT業界へ進みました。

働いてみて数年経ちましたが、確かにプログラミングも出来て物作りもできました。しかし、それは入社前に憧れていた物作りとは違う感覚です。

その原因は、自分が作りたい物ではなく、人から作れと言われた物を作る仕事だからでした。

勉強と同じで興味があれば楽しいので苦痛を感じることはありませんが、興味がないと好きな物作りであったとしても苦痛です。

だから働き方をよく考えないといけないのです。

システムエンジニアという職業は需要がありそうだから、伸びしろのあるIT企業に就職して実力をつけようと思っていても、いざ入社して働いてみたら、興味もない分野のシステムと関わる毎日なんて嫌じゃないですか?

私はプログラミングに興味があり、物作りが好きという理由だけでシステムエンジニアという道を選びましたが、とても軽率な判断でした。

当時の自分には難しかったかもしれませんが、興味があって好きなことだから進んでみようではなく、もっと働き方まで考えて判断をするべきでした。

参考:プログラミングが好きだからIT業界で働きたいと思うならよく考えて

現状維持では生き残れない

マッキンゼーというコンサルティング会社は「UP OR OUT(上がるか、去るか)」の世界だと言われています。

要するに後退や現状維持という考えはなくて、前進できない者はこの会社から去れという意味です。

私が社会人になって3年目くらいの時に仕事で関わった人に教えて頂いて知りました。

「UP OR OUT」とは厳しい世界ですよね・・・。

しかし、今後のシステムエンジニアも同じで、現状維持で満足しているようでは厳しいです。

30代くらいまでなら現状維持でも戦力として役に立つかもしれませんが、40代・50代と歳を重ねたらどうでしょうか?

会社の立場で考えると、現状維持のくせに給料は上がっていく社員なので採算が合わなくなります。

つまり現状維持で満足をして入社歴だけ長い社員は会社からすればお荷物的な存在なのです。

システムエンジニアになって分かった嫌なこと

この記事を読んで頂いているということはシステムエンジニアという職業について知りたいと思っているはずです。

今の時代にネットで調べたら情報なんて山のようにありますが、体験したから分かった情報というのは凄く価値があります。

実は以前、SE(システムエンジニア)としてIT業界で働いて分かった嫌なことという記事を書いたことがあります。

この記事では、私がシステムエンジニアとして働いたから分かった、システムエンジニアという仕事の嫌なことについて書いています。

よければぜひ合わせて参考にして下さい。



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