フェブラリーステークスは過去好走馬(リピーター)に注意!
近年のフェブラリーステークスの傾向として、過去好走した馬が再度好走するということが多いと感じます。
例えば昨年(2018年)はハッキリとその傾向を感じました。
【2018年フェブラリーステークス】
1着:ノンコノユメ
⇒2016年フェブラリーステークス2着
2着:ゴールドドリーム
⇒2017年フェブラリーステークス1着
3着:インカンテーション
⇒2015年フェブラリーステークス2着
こんな感じで、上位3頭のすべてが過去に同じフェブラリーステークスで好走した経験がありました。
過去にも似たような傾向が発生していないか?
フェブラリーステークスにおけるリピーターの好走について調べてみましたので、よければ参考にして下さい!
フェブラリーステークスのリピート成績
東京競馬場が改修工事され今の馬場になった2004年以降のフェブラリーステークスを対象に調査しました。
(※東京競馬場は2003年4月26日に馬場改修工事が終わりリニューアルオープンしています。)
2004年~2022年の18年間でフェブラリーステークスに出走した馬は合計192頭です。
その中で馬券圏内(3着以内)に複数回入ったことがある馬は13頭もいます!
【フェブラリーS複数回3着以内に入った馬(2004年以降】
馬名 | 成績 |
---|---|
カフェファラオ | 2021年(1着) 2022年(1着) |
ノンコノユメ | 2018年(1着) 2016年(2着) |
ゴールドドリーム | 2019年(2着) 2018年(2着) 2017年(1着) |
インカンテーション | 2018年(3着) 2015年(2着) |
ベストウォーリア | 2017年(2着) 2015年(3着) |
コパノリッキー | 2014年(1着) 2015年(1着) |
エスポワールシチー | 2013年(2着) 2010年(1着) |
ワンダーアキュート | 2013年(3着) 2012年(3着) |
テスタマッタ | 2012年(1着) 2010年(2着) |
サクセスブロッケン | 2010年(3着) 2009年(1着) |
カネヒキリ | 2009年(3着) 2006年(1着) |
ブルーコンコルド | 2008年(2着) 2007年(2着) |
シーキングザダイヤ | 2006年(2着) 2005年(2着) |
これを多いと見るか少ないと見るかですが、私は多いと感じました。
だからフェブラリーステークスはリピーターに注意というのが予想のポイントになるというのが経験から言えることです。
また数年後に好走をするというケースが多いのも注目です。
例えば、エスポワールシチーはフェブラリーSに4回出走して全て5着以内という成績です。
成績は次の通りですが、2010年に勝って翌々年には5着と下降したかと思えばその1年後には2着と再度好走しています。
・2013年:2着
・2012年:5着
・2010年:1着
・2009年:4着
他にもサンライズノヴァという馬も同じようなパターンで好走しました。
・2020年:3着
・2019年:7着
・2018年:4着
このようなケースもあるので、過去にフェブラリーステークスで好走した馬というのは注意して予想しないといけません。
どうしてリピータが活躍するのか
そもそもダート馬の勢力図というのは、時間の経過とともに世代交代が行われるとはいえ数年間は同じような馬が上位に存在し続けます。
これを前提にフェブラリーステークスでリピーターが活躍する理由は、東京ダート1600mコースで行われるG1レースだからだと考えています。
東京ダート1600mコースは、芝スタートでありコーナは2回しかなく直線は長いというのが特徴です。
ダートレースのイメージは序盤から積極的にガツガツと行って直線ではパワーと粘りの肉弾戦みたいなイメージですが、東京ダート1600mはそんなイメージとは異なります。
そういう競馬になる時もありますが、東京ダート1600mコースの特徴から直線勝負のスピード対決になる時も多々あります。
一般的なダートレースとは少し異なる要素が求められるレースだからこそ、東京ダート1600mで好走経験のある馬は能力的な衰えが少なければ再度好走する可能性は十分あるというのが私の考えです。