「全力」な姿は誰が見てもカッコいい
2014年サッカーブラジルワールドカップの決勝戦は、
ドイツ対アルゼンチンに決まりましたね。
この1ヶ月多くの人がサッカーに夢中になったと思います。
私もその一人で日本代表は残念でしたが興奮の日々でした。
(っと言っても試合は翌日が休日の時しか見ていませんが…。)
私はTwitterで脳科学者の茂木健一郎さんをフォローしています。
ワールドカップについてツイートしていたので紹介させて頂きます。
連続ツイート1282回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、ワールドカップを見ながら思っていたこと(そして、今日から、連続ツイートのフォーマットが、少しだけ変わります)
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2014, 7月 9
サッカーのワールドカップのアルゼンチン対オランダを見ていた。勝つにせよ、負けるにせよ、選手たちは必死にピッチを走っている。その、一生懸命な映像を、心と体にシャワーのように浴びることがなによりの栄養になると思って、画面のすぐそばに立って、食い入るように見つめていた。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2014, 7月 9
ぼくはサッカーはヘタクソだったが、授業や休み時間に一生懸命草サッカーをやっていた。小学校のグラウンドは芝生などはもちろんなくて、小石混じりの土の広がり。風が吹くと、砂埃が舞ったりして、その中を、仲間たちといっしょに、サッカーボールを懸命に追った。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2014, 7月 9
少年の頃の草サッカーの経験から言えば、試合中、どんなに一生懸命やったとしても、うまくボールがコントロールできないというか、展開が左右できないというか、見て、走って、感じて、決断して、でもその通りにいかなくて、という時間の流れは、本当にタイトだし、隙間がない。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2014, 7月 9
サッカーの試合を、テレビやスタジアムで見ていると、なんであそこでこうできなかったんだとか、ああすればヨカッタのに、みたいに思ってしまうが、実際にピッチで走っている選手の立場で言えば、本当に懸命だし、時間に隙間がないし、すべては流れていってしまう、ということはよくわかる。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2014, 7月 9
大学で、学生に、どんな風に過ごしたら良いのかと聞かれると、いつも、「サッカーの選手が、45分間、ピッチを懸命に走っているような毎日でいてほしい」と答えるけれども、その意味は以上のようなことだ。つまり、その時々に見て、走って、判断して、それでもうまくいかず、それでも続けている。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2014, 7月 9
ピッチに立っている間は、隙間がない、というのがポイントで、その時うまくいくかどうかというのは、練習して、何度もやって、徐々に精度も高めていくしかない。この連続ツイートもそうで、毎日飽きもせずに書いているが、どういう文字列がどんな強度で出てくるかは、実は意識はコントロールできない。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2014, 7月 9
サッカーの試合が私たちをインスパイアするのは、それが、人生の素晴らしいメタファーだからだ。人生って、時間の隙間がないくらいに没入して、いろいろやって、目配りして、それでもなかなかうまく行かないものだと思う。うまくいかなかったからと言って、大したことない。選手たちが一番応えている。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2014, 7月 9
おそらく、勝敗そのものよりも、そのようなピッチに立てた、という事実の方が幸せなのだ(ピッチは、先日ツイートしたように、「この範囲でやる」と杭を立てたことに語源がある)。そして、ワールドカップのピッチには立てない私たちも、毎日、さまざまなピッチとの出会いがある。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2014, 7月 9
吉野家にいって並を頼んだり、コンビニに行ってレジで会計する時など、ああ、これも一つのピッチだな、と思う。それぞれの現場で、懸命にやっている人は、ピッチに立っている。スポットライトの当たり方とか違うけれども、サッカーワールドカップのピッチと、本質は変わらないと思う。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2014, 7月 9
photo credit: CLF via photopin cc
私はワールドカップと茂木先生のツイートを見て子供みたいな感想ですが、
「全力」ってカッコいいなと本当に思いました。
例えば「プロ野球」はあまり感動しないですが「高校野球」は結構感動します。
これは高校野球の方が全力だからではないでしょうか?
高校球児が汗かいて泥だらけになって一生懸命プレーする姿は全力です。
見ている側もその全力の姿に感動して応援して涙するですよね。
当たり前で捻りのない私の考えですけどね。
「サッカーの選手が、45分間、ピッチを懸命に走っているような毎日でいてほしい」
茂木先生のこのツイートは何だか心に深く響きました。
もしかしたら私の解釈が間違って本当に伝えたいことは違ったかもしれません。
けど老若男女問わず「全力」ってカッコいいんですよ。
私は全力で生きる。以上です(笑)