勝ちきれないタイプの馬とはどういう特徴なのか考えてました

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先日、単勝を当てるために考えなければいけないことを見直す という記事を書いたのですが熊猫さんより次のような質問を頂きました。

タネショーさん

こんにちわ。

「勝ちきれる馬を本命にすること」について質問させてください。
過去の戦績で2着3着が多い馬は、勝ちきれないタイプと
勝ちきれないタイプではないけれども相手が悪く結果として
2着3着が多くなっている馬とに大別できる気がします。

そこで「勝ちきれないタイプの特徴にはどういったものがあるのか」
ということと「その見極め方」について知りたいです。
私がパッと思いつくのは「先頭に立つと緩くなる」とか
「いい脚が一瞬しか使えない」などです。

おっしゃるとおり勝ちきれないタイプの特徴を把握出来れば、
単勝の成績を向上させることが出来ると思います。

よろしければご教授ください。
よろしくおねがいします。

でわ、勝ちきれないタイプについて私の意見を書きます。

ボクシング
photo credit: San Diego Shooter via photopin cc

勝ちきれないタイプとは?

私が考える勝ちきれないタイプの条件をいくつか紹介しますがその前に前提条件として考えるべき点があります。それは「競馬に八百長は存在するのか?」ということです。

よく聞くのが賞金を稼ぐために1着より2着、3着を狙うという話です。個人的にはわざと勝たない馬も存在すると思っています。これについては人それぞれ見解が異なりますので私は賞金稼ぎのために勝たない馬もいると思っているという意味です。

もし本当に賞金稼ぎのために勝たない馬がいるとすればその馬も勝ちきれないタイプに該当すると考えています。よく勝ちきれないタイプと言う人は馬に対してのイメージだと思いますが馬の能力や特徴だけでなく馬主の考えや調教師の考えも含めて勝ちきれないタイプだと私は考えています。

でわ私の考える勝ちきれないタイプの条件を書きます。

1.近走の成績から判断する

まずは着眼点として近走の成績です。1番人気に支持されるも2着や3着ばかりのような馬は勝ちきれないタイプなのかもしれないと疑うための着眼点になると思います。

例えば「シンワウォッカ」という馬は2014年2月16日から2014年7月20日の間に10戦していますが成績は「0-8-2-0」と複勝率は100%ですが勝てませんでした。その後勝ちましたがシンワウォッカは勝ちきれないタイプだと私は思っています。

相手が悪かったのでは?という考え方もありますが10戦中4戦くらいは間違いなく勝てる相手でした。もちろん展開に左右されるのが競馬なので、たまたま運が悪かったとも言えますが大敗することなく複勝圏内にしっかり入っている点を考えれば勝ちきれないタイプだと判断しました。

まずは着眼点として近走成績から勝ちきれないタイプなのかもしれないと疑うのは良いと思います。

2.決め手(末脚)に欠ける馬は勝ちきれない

上り3Fタイムがメンバー中で早いタイムを良い末脚とします。良い末脚を使える馬と言い末脚を使えない馬の2種類に分けるなら、良い末脚を使えない馬は勝ちきれないタイプだと私は考えています。

例えば2007年の桜花賞人気上位3頭はウオッカ、ダイワスカーレット、アストンマーチャンでした。3頭ともG1を勝っているので世代のトップでした。ウオッカ、は勝ちきれるタイプ、アストンマーチャンは勝ちきれないタイプ、ダイワスカーレットは判断難しいと私は考えます。

  • (10-5-3-8)ウオッカ
  • (8-4-0-0)ダイワスカーレット
  • (5-2-0-4)アストンマーチャン

3頭の生涯成績です。ダイワスカーレットは別格ですが3頭は似たような感じだと思いませんか?

けどアストンマーチャンは勝ちきれないタイプの馬だと思います。その理由はスピード能力は高いけど最後は粘るような末脚で他の馬に左右されやすいからです。それに対してウオッカは良い末脚を使えるので前に馬がいれば凄い勢いで迫ります。

アストンマーチャンはスプリンターズステークスを逃げ切り勝ちしましたが自らの力で他の馬をねじ伏せたというよりは自分の走りで勝ったという感じです。ウオッカは2008年天皇賞秋や2009年安田記念では最後に他の馬をねじ伏せ勝ちきれるタイプだからこその走りだと思います。

基本的に後方に待機する馬の方が良い末脚が使えて前に行く馬ほど良い末脚を使えません。(良い末脚=メンバー中の上り3Fタイム)前に行くタイプの馬は後ろの馬が凄い上りタイムで追い込んだらお手上げです。だから前に行く良い末脚を使えない馬の方が勝ちきれないタイプだと考えます。

後方から良い末脚を使う馬も前に行く馬が粘りが凄ければどんな末脚を使っても勝てないですが追われる立場と追う立場なら追う立場の方が勝ちきり易いと思いますね。


3.レース映像を見ることで判断できる

ここまで私なりの考えを書きましたが最終的に勝ちきれないタイプなのか判断をするのはレース映像です。

2着の多い馬でも相手が悪いだけかもしれないので成績だけで判断は難しいです。レース映像を見てゴール直前まで食い下がるようなレースなら相手が悪いだけだったとも言えますが、一度交わされたら必死に食い下がることもなく崩れない走りのような馬は勝ちきれないタイプと思います。

その他に騎手の追いに対してしっかり反応して前の馬を追いかける瞬間や直線で他の馬と競った時に負けじと一生懸命走る姿を見て勝ちきれるタイプなのかそうでないのか判断します。

こう書きますと明確な基準が無いように思えますが実際にレース映像を見て馬を馬の特徴を知ることが一番だと思います。その着眼点として成績やタイムや脚質から疑ってみてレース映像を見て確認するというのが一番良い方法だと思います。



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