ダイワメジャー産駒は早熟なのか調べてみた!産駒のG1勝利も2歳~3歳が多い
現役時代にG1を5勝したダイワメジャーですが、種牡馬となりダイワメジャー産駒は早熟なのか調べてみました。
ダイワメジャー産駒で活躍した有名な馬たちです。
・セリフォス
⇒2022年 マイルCSを勝利(当時3歳)
・レシステンシア
⇒2019年 阪神JFを勝利(当時2歳)
・アドマイヤマーズ
⇒2018年 朝日杯FSを勝利(当時2歳)
⇒2019年 香港マイルを勝利(当時3歳)
・レーヌミノル
⇒2017年 桜花賞を勝利(当時3歳)
・メジャーエンブレム
⇒2015年 阪神JFを勝利(当時2歳)
⇒2016年 NHKマイルカップを勝利(当時3歳)
・コパノリチャード
⇒2014年 高松宮記念を勝利(当時4歳)
・カレンブラックヒル
⇒2012年 NHKマイルカップを勝利(当時3歳)
勝ったG1レースを見てみると分かりますが、2歳・3歳のG1レースが多いですし、2014年の高松宮記念を勝ったコパノリチャードも当時は4歳の春でした。
レシステンシアは2021年ヴィクトリアマイルで2番人気に支持されるも6着と敗れ、前走の高松宮記念で2着がピークのギリギリで今後が気になります。
ここまで見ると早熟かもしれないという説は否定できませんね。
次に年齢別の成績を見てみましょう。
ダイワメジャー産駒年齢別の成績
ダイワメジャー産駒がデビューしたのが2011年なので、もう結構時間は経過してデータとしての母数もそれなりに揃いました。
年齢別の成績は次の通りです。
【集計期間:11/06/19~22/12/09】
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
2歳 | 286-285-269-1692 | 11.3% | 22.6% | 33.2% | 80% | 77% |
3歳 | 498-505-454-4265 | 8.7% | 17.5% | 25.5% | 70% | 73% |
4歳 | 244-244-237-2110 | 8.6% | 17.2% | 25.6% | 84% | 82% |
5歳 | 129-135-137-1515 | 6.7% | 13.8% | 20.9% | 74% | 80% |
6歳 | 42-59-53-737 | 4.7% | 11.3% | 17.3% | 51% | 74% |
7歳 | 20-17-16-252 | 6.6% | 12.1% | 17.4% | 89% | 73% |
8歳 | 5-2-6-91 | 4.8% | 6.7% | 12.5% | 54% | 51% |
4歳くらいまでは、そこそこの成績ですが5歳になるとガクッと落ちて、それ以降は成績としては物足りない数値です。
距離適性が短いため2歳は成績が良い
ダイアメジャー産駒はスピード型というよりはパワー型の馬が多いため、距離適性はどちらかと言えば短い方がいいというのが個人的な種牡馬ダイワメジャーへの評価です。
そうなると短距離戦が多い2歳戦は距離適性も適しておりダイワメジャー産駒にとっては良い成績を残せているのではないでしょうか。
ダイワメジャー産駒が勝利したG1レースも今のところマイル戦が多いですからね!
デビュー直後は成績が凄く良い
2歳のデビュー戦は6月から始まりますが、2歳馬がデビューした直近は特に短距離レースが多いです。
そこで、2歳の6月~9月というデビューから直近4ヶ月に絞って調べるとおもしろいことが分かりました。
【集計期間:11/06/19~22/12/09】
2歳6月~9月の成績
月 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
6月 | 28-15-17-74 | 20.9% | 32.1% | 44.8% | 153% | 90% |
7月 | 34-36-26-154 | 13.6% | 28.0% | 38.4% | 53% | 73% |
8月 | 35-41-35-168 | 12.5% | 27.2% | 39.8% | 65% | 88% |
9月 | 35-35-33-236 | 10.3% | 20.6% | 30.4% | 64% | 68% |
まず全体的に成績が良いのですが、特に6月の成績は抜群に良いです。
ダイワメジャー産駒の2歳6月は要チェックですね!
ダイワメジャー産駒の早熟についてまとめ
まとめになりますが、ダイワメジャー産駒が早熟かどうかについては成績だけ見れば年齢が低い方が成績が良いです。
ただ、それは血統という視点というよりはダイワメジャー産駒の傾向にあるのではないでしょうか?
ダイワメジャー産駒はスピードよりパワーに優れていますので、距離適性も長距離よりは短距離です。
そのため、短距離レースの多い2歳・3歳戦は距離適性に恵まれてダイワメジャー産駒の成績が良い傾向にあるというのも納得です。
レシステンシアはダイワメジャー産駒の中で活躍している馬であり、古馬以降もG1レースを勝てるチャンスが常にあったと思うのですが、4歳となった2021年の高松宮記念2着、スプリンターズS2着と春秋スプリントG1レースであと一歩届きませんでした。
これの要因が血統だとは言い切れませんが、ダイワメジャー産駒が早熟傾向にあるなら、上積みという点では少し加点要素がなかったとも考えられます。
ダイワメジャー産駒がこれまでのG1レース勝利が2歳戦・3歳戦や短距離ということからも早熟という考え方も捨てきることはできません。
ただ、短距離レースでダイワメジャー産駒だけど6歳だからといって切れるかというと、それは違いますので、あくまで判断材料の1つとして参考にしてみて下さい。
最後に競馬の血統に興味がある人へオススメの本をご紹介します。