SESとは?客先常駐で働くイメージや派遣との違いを解説

公開日:  最終更新日:2018/11/10

どうも、システムエンジニアの@tanesho42です。

職業エンジニアについて調べているとSES(システムエンジニアリングサービス)という言葉を知ったけどイメージがよく分からないという人いると思います。

この記事ではSESについて、分かりやすさに重点を置いて解説していきます。

SESとは?関係図で解説します

まずSESというのはシステムエンジニアリングサービスの略です。

システムエンジニアリングサービスをザックリ簡単にまとめると次のような感じです。

【システムエンジニアリングサービスとは?】

・システムの開発・保守・運用における委託契約の1つです。

・エンジニアは成果物ではなく労働力を提供します。

・エンジニアは客先に常駐して働くことになります。

 

文章で短く要点だけを凄くザックリ書きましたがイメージが難しいですよね?

さらに図で説明しますのでイメージアップしてください。

SESシステムエンジニアリングサービスイメージ図

株式会社Aのエンジニア(黄色)と株式会社Bのエンジニア(赤)はSES契約として、株式会社Cの職場に常駐して株式会社Cのエンジニア(黒)と一緒に働くことになります。

常駐して働くというのがイメージ難いかもしれませんが、株式会社Aのエンジニア(黄色)が仕事で出社する先は株式会社Cであり、自社の株式会社Aではありません。

株式会社Cの中には株式会社Aのエンジニア(黄色)のデスクと仕事用のパソコンが用意されていますので常駐して働くことになります。

具体的な仕事をイメージした次の図でさらなる解説です。

SESをコンビニに例えて分かりやすく解説

SESの仕組みは前で説明した通りなのですが、それでもイメージが難しいと思う人へ、身近なコンビニを例に次の図で説明します。

SESをコンビニに例えて解説

ショウ株式会社のA君はSES契約によって株式会社コンビニでコンビニ店員として働くことになりました。

そのためA君はショウ株式会社の社員ですが、株式会社コンビニへ出社して、そこでBさんと一緒にコンビニ店員として働きます。

A君にとっての客は誰なのか?これはSES契約を説明すると皆さん疑問を感じる点です。

A君にとっての客は株式会社コンビニのBさんであり、コンビニで買い物をしてくれる人です。

 

分かりにくいですよね?

 

ショウ株式会社にとって株式会社コンビニはSES契約でA君に対してお金を払ってくれるため、株式会社コンビニは取引先の客になります。

そのためショウ株式会社の社員であるA君にとってBさんというのは株式会社コンビニの社員さんなので客になります。

また、A君は株式会社コンビニへ常駐してコンビニ店員として働くので、現場に立った時の客というのはコンビニへ買い物にきてくれる客になります。

 

SESは誰が儲かる仕組みになのか?

先ほどのイメージ図の登場人物は同じままで、SES契約によるお金の流れを示した次の図を見て下さい。

SESのお金の流れ

 

ショウ株式会社はA君を株式会社コンビニへ常駐させることで10万円を頂き、A君へ給料として5万円払っているので、5万円の儲けです。

株式会社コンビニはSES契約でA君を常駐して働かせるため10万円を払いますが、A君がコンビニ店員として働き20万円を稼ぐため、10万円の儲けです。

A君はショウ株式会社の社員として、株式会社コンビニで常駐して働き5万円の給料を頂きます。

 

これがSESによる各登場人物が儲ける仕組みです。

全ての登場人物が儲けているように思えますが、A君の仕事に対して給料5万円は妥当なのかという点が問題点です。

 

SESと派遣は指示系統が違う

ここまで書いた内容でSESについてイメージアップはして頂けたでしょうか。

SESは派遣みたいな感じだとイメージされたかもしれませんが、SESと派遣では指示系統が違います。

先ほどのコンビニを例にした図に少し登場人物を増やした次の図で説明します。

派遣契約の指示系統

ショウ株式会社はA君に加えてC君も株式会社コンビニで常駐させて働くことになりました。

派遣の場合、株式会社コンビニのBさんはA君とC君のどちらにも指示を出すことが可能です。

SESの指示系統

それに対してSESの場合は株式会社コンビニのBさんが指示を出せるのは、ショウ株式会社として指示を受ける役割のA君だけでありC君に対して指示を出すことはできません。

これが派遣とSESの指示系統の違いです。

 

SESで常駐して働く人のモチベーション

SESの問題点は色々とありますが、個人的にはSESで常駐して働く人のモチベーションが問題点の1つだと思っています。

コンビニを例にした図をもう一度見て下さい。

SESをコンビニに例えて解説

A君の働くモチベーションが問題点です。

A君はコンビニ定員として仕事を頑張りますが、頑張った結果どうなるかというとコンビニの評判が上がります。

しかし、A君が評判を上げて貢献したいのは自社であるショウ株式会社なのです。

株式会社コンビニはショウ株式会社として取引先の客ではありますが、A君はコンビニ店員として働きながらも「僕はどこの会社の何のために働いているの?」と頑張っている意味が分からなくなります。

これがSESによって常駐先で働くことになった人のモチベーション問題です。



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