高校を卒業(高卒)でシステムエンジニアになって感じたこと
私は高校を卒業後に進学ではなくて就職という道を選択してシステムエンジニアという職業に就きました。
高卒のシステムエンジニアになり、働き始めて数年が経ちましたけど、感じたことや反省点などは沢山あります。
私と同じように、これからシステムエンジニアを目指そうと思っている高校生や大学生の若者へ、少しでもアドバイスになればと思い私の体験から学んだことを今回は書きます。
よければ参考にして下さい!
高卒でシステムエンジニアという職を選んだことについて
前にも書いた通りで、私は高校を卒業してから就職という道を進みシステムエンジニアとして働き始めましたが、本音を言うと、高卒でシステムエンジニアになったことを後悔しています。
もちろん、システムエンジニアとして働き、良かったことがあれば悪かったこともあります。どちらもありますけど、全てをトータルして後悔しているということです。
後悔している理由は、世の中に色々な職業があるということを分からずにシステムエンジニアという仕事を選んだことです。
自分に適している仕事が何なのか?今振り返ってみれば、高校を卒業する18歳でそれを判断できる力が自分にはありませんでした。
高校を卒業する18歳の自分は経験不足だった
高校を卒業して仕事を決める人と、さらに四年間大学に通い卒業して仕事を決める人では、四年間という経験値が大きな差となります。
高校を卒業する時にシステムエンジニアが自分の夢だという強い意思があるなら話は変わりますが、分からないなりに調べてシステムエンジニアという職業に辿り着いた私のようなタイプだとしたら凄く危険です。
多くの人が高校を卒業する時は18歳だと思いますが、ハッキリ言って18歳なんて経験が浅い未熟者です。
それなのに自分に適した仕事を決めれらるわけありません。さらに言えば、将来転職する場面があった時に最終学歴が高校卒業だということに後悔する可能性だってあります。
そんな理由から私は高校を卒業するときにシステムエンジニアという職業を選んだことは今でも凄く後悔しています。
高校でシステムエンジニアになりたいのなら、今後何がリスクとなるのかもよく理解して頂きたいです。
システムエンジニアを選んだ理由
高校生の時にプログラミングを学んだ私は、プログラミングを好きな人が目指す職業はどこだろうと調べてみて、システムエンジニアという職業を知りました。
(ちなみに、当時学んだプログラミングというのはVBAとJavaの触り部分です。それでシステムエンジニア目指したの?って感じではありますが・・・)
そして、プログラミングが楽しかったという理由だけで、よく分かってもいないままシステムエンジニアになってしまいました。
※補足ですが、システムエンジニアは目指せば誰でもなれるという意味ではありません。
私の場合は、システムエンジニアになりたい高卒の若造を偶然拾って下さった企業があったから今に至ります。
システムエンジニアという職は素晴らしい仕事ですし、意思があるなら高卒で目指すことも間違ってはいません。
働いてみたら想像と違う仕事内容だった
いざ働き始めると自分が想像していた仕事とは違いました。
プログラミングが好きで、それを仕事にしたいと思って入社したのに、与えられた仕事はお客様からの電話問い合わせ対応でした。
入社前に考えていたのは、若手の時はとにかくプログラミングを学びシステム設計の下流行程を経験して、中堅になるころにはシステムエンジニアとして上流行程を学ぶという流れでした。
それが、プログラミングではなく、電話対応…。さらには残業も多く、出張で一週間地方のホテル生活もありました。
これはあくまで私の体験談であり、他企業の方には一年目でプログラミングを仕事でしっかり学べたという話を聞いたこともあります。
入社してみないと分からないことが多いですか、IT業界はブラック企業もあればホワイト企業もあるということも社会に出て学びました。
可能であればその職場の方から本音の話を聞いて判断の材料にできればベストです。
少し調べて学校にある求人から選んだ結果
私の場合は理想と現実が違いましたが仕方ありません。
少し知ったただけのプログラミングに興味を持ち、ネットで調べた程度の知識で仕事にしたいと思い、学校にあるわずかな求人から就職先を選びました。
人生の大切な選択なのに、安易に考えた道を進んだ私の結末は「後悔」です。
システムエンジニアになろうか悩んでいる高校生のあなたへ、私のような体験もあるということを知って、本当にシステムエンジニアを目指すことが正しいのか改めて考えて頂きたいです。
システムエンジニアに向いている人
実際に働いてみてシステムエンジニアに必要なスキルが分かってきました。
いくつかあるのですが、コミュニケーション能力と向上心がある人はシステムエンジニアに向いています!
それぞれ詳しく説明します。
1つ目はコミュニケーション能力です。
システムエンジニアに限りませんが、どんな仕事でもコミュニケーション能力は高い方が良いです。
『コミュニケーション能力』ってよく聞くけど、具体的にどんなことを求められているのか?
・相手の話を聞いて正しく理解できること
・雑談でも会話を続けられること
ざっくりと言うとこんな感じです。
会話で自分の考えをしっかり正しく伝えて、相手の考えをしっかり正しく理解して、雑談でも会話を続けられることです。
2つ目は興味・関心・向上心です。
私は就職する前に「IT業界は技術や知識の進みが早く日々勉強を頑張らないと遅れる」と聞いていました。
これはその通りでした!
どんな仕事でも日々勉強だとは思いますが、IT業界は今のスキルが数年後には使用することないスキルになっている可能性もあります。
例えば、ガラケーでゲームを作るスキルは、スマホの登場により使わなくなり、次はスマホでゲームを作るスキルが必要になるのです。
こんな感じです。
そのため、興味や関心を持って自ら学ぼうとする向上心がある方が良いです。
高卒でシステムエンジニアとして働くことに劣等感はありません
システムエンジニアとして働き始めて少し時間が経った今ですが、自分自身が高卒だということに劣等感はほとんどありません。
私の場合、同期や部下に大卒がいないので比べて劣等感を感じるという場面は幸いにも無いです。
仕事面で見ても自分が高卒だから劣っていると思ったことは少ないです。
頭の回転や思考力という意味で自分はダメだなと思う時はありますが、それは大卒だったら違ったかと言うと、そこに確証はありません。
今からでも勉強して学び、練習して出来るようになる努力をすれば、ダメな部分はいくらでも伸ばせる可能性があると思っています。
そう考えると、今の自分の環境においては高卒だから劣等感と言うのは、やっぱりないですね。